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メディア掲載

第10回マニフェスト大賞 

審査委員会特別賞(秋吉久美子選)

2015年11月7日(土) 毎日新聞 

 

書評ゲームで読書の楽しさ広める

 一般社団法人ビブリオポルトスは合戦形式の書評ゲーム「ビブリオバトル」を通じ、幅広い年齢層に読書の楽しさを伝えたことが評価された。団体名はラテン語で「本の港」を意味する。代表理事の小松雄也さん(24)は「日本中のさまざまな人々に、私たちの港から本を届けたいという思いで名付けた」と笑顔で話す。

 ビブリオバトルは数人が集まって自分の好きな本を5分間で紹介し、2~3分の質疑応答をした後にどの本が一番読みたくなったかを投票で決める。これまでに川崎市教育委員会を通じ、市内の小中学校の図書館司書らにビブリオバトルの研修を実施した他、企業や病院にも紹介している。小松さんは「徐々に社会に認知されてきている」と手応えを語る。

 読書で学力の基礎を築くのが基本だが、「本の紹介を通じて参加者の人となりを知ることができる」(小松さん)のもビブリオバトルの魅力。異世代コミュニケーションの道具としても期待される。

http://sp.mainichi.jp/area/kanagawa/news/20151107ddlk14040195000c.html

第1回中原図書館ビブリオバトル入門&体験講座

2014年1月18日 神奈川新聞

 

書評会 普及を目指し
「読書のまち・かわさき」を担っていきたいと、力強く語る大学生がいる。14年前から川崎に住んでいる明治大生の小松雄也さん(23)だ。学業の傍ら、川崎市に「ビブリオバトル」を根付かせるための活動に取り組んでいる。
ビブリオバトルは、ゲーム性を持った書評会のこと。司会者のもと、4~5人の紹介者が、お勧め本の魅力を5分ずつ語り、質問を受けるという形で進んでいく。聴衆の投票によって一番読みたい本(チャンプ本)が選ばれる。
このイベントを川崎に普及させたいと思ったのには、きっかけがある。昨年6月に大学図書館で開催されたビブリオバトルに、世代間の交流、地域活性化やまちづくりの可能性を感じたことだった。
昨年12月に中原図書館で行われた「ビブリオバトル入門&体験講座」には、年齢も性別も違う約30人が集まった。初めて会った人同士が、それぞれ自分の好きな文庫本・小説・漫画など手にすると、自然と話が弾み仲良くなった。今後は、3月1日に第2回の同講座を中原図書館で実施を予定している。
紹介者としても、「ビブリオバトル首都決戦2013」の最終5人まで残る実力者である小松さんは、「自分の紹介した本が、発表をきっかけにいろいろな人たちに読まれていく楽しさを、ぜひ体験してほしい」と話している。

第1回多摩図書館ビブリオバトル

2014年6月2日 神奈川新聞

 

自慢の一冊、語り合う

書評合戦 川崎で体験 10代~70代33人が参加

お薦めの本を紹介し合う書評合戦「ビブリオバトル」の体験イベントが1日、川崎市多摩区の多摩市民館で開かれた。各地の大学や図書館で広まりつつある人気ゲームで、10代~70代の33人が参加。小説や絵本など、各自が持ち寄った 自慢の一冊 の魅力を語った。

ビブリオバトルは参加者が本の内容や魅力を5分間で紹介し、どの本が一番読みたくなったのかを決めるゲーム。今回は初心者にも気軽に楽しんでもらおうと、市教育委員会が主催した。

ビブリオバトル普及委員会のメンバーで、明治大学3年の小松雄也さん(23)が司会を担当。まずは市職員ら4人がお手本を披露し、ルールなどを解説した。~省略~

一般社団法人ビブリオポルトス

2014年11月27日 神奈川新聞

 

読書で人つなげたい

高校を卒業し、大学に入学するまでの3年間で本を読んだのは1万時間。

カナダ・バンクーバーへの語学留学がきっかけだ。「日本のことを現地の人にうまく説明できなくて、自分というものが定まっていないと感じた」

もっと知らなきゃー。焦りにも似た知識への欲求が湧き起こり、長いときは12時間も読みふけった。

昨年、お薦めの本を5分ずつ紹介し合い、参加者が読んでみたいと思った本に投票、その数を競う「ビブリオバトル」を知った。初めての出場で全国大会まで勝ち上がり、三島由紀夫の「葉隠入門」を手に、ファイナリストに(決勝進出者)に残った。

自分の発表をきっかけに多くの人が「葉隠入門」に興味を持ってくれた。「個人的な趣味だった読書で人とつながれた」。その感動に心を奪われ、自らビブリオバトル普及委員として川崎市内を中心にバトルを開催してきた。

次第に読書を通じた社会貢献ができないか考えるようになり、活動を通じて出会った仲間3人と今年9月に一般社団法人ビブリオポルトスを立ち上げた。意味はラテン語で「本の港」。「多くの人に面白い本を届けたい」との願いを込めた。

同法人は①ビブリオバトルの開催②学校教育や研修で「読む」「聞く」「話す」「書く」ためのトレーニングプログラムを提供。~中略~③では「読みたい本がない」「何を買えばいいか分からない」という個人や公共施設、病院などに希望を聞いた上で選書する。本を選び、本棚とともに児童養護施設に寄贈するといった社会貢献事業を企業に提案することも構想している。

「読書で得た知識は共通の話題になり、多くの人と分かり合えるきっかけになる」。ビブリオバトルを機に、読書が持つ社会的意義を実感してきた。「世代間の交流から地域の活性化、さらに街づくりにも発展させていけたら」。そして実感するたびに、夢は際限なく膨らんでいく。

大好きな読書で人々をつなげ、街、日本全国、果ては世界を元気にー。「むちゃな思いつきを大事に、誠実に突き進んでいきたい」(北川 文)

 

 

 

 

明治大学広報 第674号

2014年12月1日

 

私は高校を卒業してからの3年間、「自分が本当に好きなことは何か」という課題の追求に努めました。平均して1日10時間、さまざまな本を読んでひたすらに考えていました。読書量が1万時間を超えると、自分は本を読むことが楽しくて仕方がないということに気がつき、こ

の感動を誰かに伝えたいと思う ようになりました。

そして、個人的体験であった読書を、たくさんの人たちと交流する社会的な万能ツールにで 流する社会的な万能ツールにできないかと考え始めたところに出会ったのが、ビブリオバトルです。~中略~

ビブリオバトルには、世代を超えた交流や、コミュニティー内での人間関係の強化、スピーチ能力の訓練、面白い本と出会う経験の共有、そして地域の活性化を促進するという可能性があります。

日本の読書文化を再興し、豊かな情緒を育てるため、私たちは日々、読書普及活動に努めていきます。

明治大学創立者記念奨学金

2014年12月1日

 

2014年度明治大学創立者記念奨学金 岸本辰雄奨学金採用。

 

 

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