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第10回マニフェスト大賞 審査委員会特別賞(秋吉久美子選) 一般社団法人ビブリオポルトスが受賞!

この度、第10回マニフェスト大賞にて、一般社団法人ビブリオポルトスが審査委員会特別賞(秋吉久美子選) を受賞しました。

女優の秋吉久美子さんに賞状と記念トロフィーをいただきました。

一般社団法人ビブリオポルトスのマスコットキャラクターであるビブニャンと一緒に出席しました!

過去最多の2,467件1,433団体、日本全国の市長、地方自治体、県議会議員、市議会議員が出場する中を突破し、こちらの賞をいただきました。

以下、一般社団法人ビブリオポルトスが提出したマニフェストの全文を記載します。

「川崎市における読書普及活動」

■取り組み概要 「読書のまち、かわさき」を掲げる神奈川県川崎市において、書評合戦ビブリオバトルを通じた読書普及活動を展開した。ビブリオバトルとは、数人が集まって自分の好きな本を 5分間で紹介し、2~3 分の質疑応答を経た後、どの本が一番読みたくなったのかを一人一票の投票で決める、書評のコミュニケーションゲームである。

「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」においても、文部科学省がビブリオバトルの普及について言及している。川崎市教育委員会を通じて、市内全域の小学校の図書担当者 113 名、中学校・特別支援学校の司書教諭や図書担当者 54 名、図書館コーディネーター21 名に対してビブリオバトルの研修を実施した。

また、ビブリオバトルの特性として、様々な世代が本を通じて話し合い、交流することができるため、川崎市立図書館・区役所・市民館と連携して読書イベントを無料で市民に公開し、小中学生から高齢者まで、多くの世代の市民が本を通じて語り合える場を提供した。さらに、川崎市立中原図書館では、ビブリオバトルで紹介される本を絵本に限定することで、読み聞かせに親しむ乳幼児や未就学児も楽しめるイベントを実施し、子育て世代に対しても「読書のまち」にふさわしい読書教育の場を提供した。川崎市立井田病院では患者が集まるサロンでビブリオバトルを実施し、川崎市岡本太郎美術館では開館 15 周年記念イベントの「TARO 祭り」の中で、岡本太郎に関わる全ての本を対象としたビブリオバトルを実施し、芸術をテーマに集まった多くの市民たちへ、様々な本に触れるための機会を作った。夏休みには、川崎市麻生市民館と共同でビブリオバトルの企画運営のための講座を行い、市内の中学生に 4 日間の夏期講習を実施し、後日、講座を受けた中学生のみで麻生市民館におけるビブリオバトルの企画運営を務めるなど、子供たちの自主性を育てる活動もしている。 川崎市学習状況調査によると、平成 24 年度の子供の不読率(一か月に一冊も本を読まない割合)は、小学生で 15.6%、中学生で 32.2%となっている。一方、全国学校図書館協議会の平成 24 年度学校調査によると、小学生は 4.5%、中学生は 16.4%である。全国平均に比べると、川崎市の小学生は 10%以上、中学生は倍近くも不読率が高い。「読書のまち」を推進し、子供が読書に親しめる社会を実現するためにも、具体的な対策が求められている。 そのためにも市内全域の小中学校と連携することで、まずは各学校でのビブリオバトルの実施、それらの定着を経てビブリオバトル川崎市大会を企画運営し、読書に対する新しいアプローチとして、子供たちを中心とした読書コミュニティの形成を実現したい。

4 月 23 日は「子ども読書の日」、10 月 27 日は「文字・活字文化の日」、11 月 3 日は読書の秋に係わる「文化の日」、毎年の夏休みには「読書感想文」。子供たちが読書に触れる機会を通じて、全国的な読書普及啓発の象徴となるイベントに育てて行きたい。

■特に力を入れた点、取り組みのポイント ただ、漠然とビブリオバトルを実施するのではなく、従来の国語教育で重視されてきた「読む」「書く」に限らず、「聞く」「話す」ことに重点を置いて、より実践的で現実社会で必要とされる能力を育てることに注視している。また、読書は国語という教科だけではなく、全ての知識の根幹となるため、なるべく多くの先生と協力し、子供の読書環境を整えている。特にこれからの社会では、グローバリズムの推進と共に、自分の意見をきちんと出し、相手の文化や背景を鑑みるという能力が強く求められて行くため、総合的なコミュニケーション能力を養成するためにも、ビブリオバトルの活用は有効である。また、近い未来に、大学入試においてもプレゼンテーション能力が評価の一つとなるため、自分の好きな本を通じて、自分の考えを理路整然と述べることは、新しい訓練の方法としても最適である。 平成 27 年 3 月に出された第 2 次川崎市教育振興基本計画では、「子どもが読書に親しみ、夢や想像を広げ、感性や表現力を高め、自ら考え健やかに生きる力を育むことができるよう、学校司書の適正配置を進めるとともに、図書担当教諭や学校図書館ボランティアの資質向上を図るための研修の実施など、学校図書館の充実を図ります」、「子どもから大人までが読書に親しめるよう、さまざまな読書活動を推進するため、学校司書等の配置を含めた読書環境の整備を推進します」という今後 10 年間における目標が出されているため、ただの抽象的なスローガンに終わらせることなく、具体的な方法としてビブリオバトルを有効活用して行きたい。 また、川崎市教育委員会を通じて、小中学生の子供たちのみに読書教育を実施するのではなく、市民に開かれた講座と組み合わせることで、地域全体で読書に親しみを持てるような街を育てる。「読書のまち」における取組として、従来のままでは宣言するだけの形骸化した存在になっているのが現状であるため、川崎市での取り組みを皮切りに、日本全国の「読書のまち」宣言都市に対して、提言をして行く。まずは川崎市での学校教育・地域社会の連携を実現した上で、社会におけるビブリオバトルを通じた読書の役割を、現在の日本政府が掲げる地方創生に貢献させる。川崎市を日本全国のモデルケースとし、恵まれた識字率にふさわしい「読書の国」を再び実現したい。

https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2015/6t5h7p00000it1ez.html ■本を通じた総合力強化プログラム研修 ビブリオバトル入門&体験講座 https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2015/6t5h7p00000ja8n1.html

2015年11月7日の毎日新聞にて、記事も掲載されました。


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